美白化粧品の安全な選び方|過去の事故事例とともにご紹介します!

美白サイトのヘッダー画像

過去に起こった美白化粧品事故例

 

美白化粧水やクリーム

現代は、美白ブーム。肌の白さに憧れる女性が多く、百貨店やドラッグストアには美白化粧品がずらりと並んでいます。

 

美白化粧品とは、肌のシミやくすみを引き起こす「メラニン」の生成を抑制する働きを持つ商品が多く、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸、ハイドロキノン、コウジ酸などの成分を配合しています。

 

現在の日本では、化粧品は商品になる前にテストなどを十分に行い、品質の安全性や人体への影響を確認していますが、それでも過去には美白化粧品を使用した人の被害が発生したことがあります。

 

今回は、実際に起こった事故事例をもとに、美白化粧品の安全性選び方などについて考えていきたいと思います。

 

美白化粧品での事故事例

カネボウ化粧品の白斑事例

2017年、カネボウ化粧品の販売する美白製品のうち、医薬部外品有効成分「ロドデノール」が配合された商品を使った人の中に、「白斑(はくはん)」という皮膚がまだらに白くなる症状が現れました。
対象の製品は現在でもカネボウ化粧品が自主回収行っています。

 

茶のしずく石鹸の事例

2005年~2010年に販売された株式会社悠香の商品「茶のしずく石鹸」について、使用者の一部から、含有されている小麦加水分解物により小麦アレルギーが引き起こされた事例です。
本事例では、アレルギーによるアナフィラキシー症状が現れた例なども報告されており、化粧品によるアレルギー症状が重篤化した例として大変話題になりました。

 

その後被害者による全国的な集団訴訟を経て、現在ではほとんどの地域で和解が成立しており、被害者のアレルギー症状については約半数が治癒したと見られています。

 

美白化粧品の選び方

上記、2つの事例では、被害のあった製品の使用を中止することで多数の人が症状の緩和または改善が見られています。しかし、美しくなるために購入した化粧品で、逆に健康が害されてしまうのは非常にショックな出来事ですよね。

 

医学・科学・美容の分野におけるさらなる安全性に対する意識の向上が求められるとともに、私たち消費者も、細心の注意を図り、なるべく安全な商品を選ぶ力を身につけたいものです。

 

全ての商品がトラブルを引き起こすわけではありませんが、今後美白化粧品を選ぶ場合は以下のようなことに気を付けて購入を検討してみましょう。

 

  • 製品にどんな有効成分が含まれているか(既存の成分か、新しく開発されたものか)を確認し、健康被害などが出ていないか調べてみる
  • 肌が敏感になっているときや体調が優れないときなど、免疫力が低下しているときは使用を控える
  • 初めから顔の皮膚に使用せず、二の腕やひじの後ろなど、目立たない部分に1~2週間ほど塗って、肌に合うかを確かめる
  • 使用中、徐々に症状が現れる場合もあるので、赤み、かゆみなど皮膚に少しでも異常を感じたら、直ちに使用を中止し必要なら医師の診察を受ける

 

まとめ

いかがでしたか?

スキンケアアイテム

化粧品の中でも特に、美白製品はここ数十年で科学的な進化を遂げており、次々と新しい成分や商品が販売されています。

 

今回ご紹介したような美白化粧品の被害は、あくまで数多の商品の中のごく一部の例であって、全ての商品にトラブルが出るわけではありませんので、美白商品自体を過度に恐れる必要はないでしょう。

 

今後、美白・美肌を目指す人が悲しい思いをしなくて良いように、私たちも普段の生活の中でできる限りの情報取集をし、安全で効果の高い商品を選ぶよう心がけていきましょう。